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先週の金、土、日でレガシィのロアアームブッシュを交換した。 これまでの整備とは異なり、かなり手ごわく、沢山の失敗をした。 車を直したんだか、壊したんだか、わからなくなったが、 やり切ったことは満足。 しかし、変えた効果が体感できん。。。 サスとかも自分で変えたいなと思っているが、 次は、サービスマニュアルを買ったうえで整備しようかな。。。 今回もスーパー長いし、ひたすら整備でつまらんよ。 なお、自分でやるのは実はお金も時間も多くかかり、 しかも確実性は劣るので「自分でやりたい!」って人以外は頼む方が良い。 事の発端はMTオイル交換時にブッシュの切れに気づいたこと。 スバルディーラーに聞くと、切れても問題なしとのことだったが、 じゃあなんでゴムがあるのよ?と疑問に思いネットで調べた。 すると、レガシィはこのブッシュが弱く、切れるのは当然なこと、 ブッシュを新しくすると、ずいぶん走りの安定感が増すとことが分かった。 それじゃ、変えたいねと思ってディーラーに頼むと、 時間もかかるし、混んでるので8月末ですねと言われ、 そんじゃあ、パーツショップに頼むかと電話するが、 お得な価格でやってくれるところはやっぱり盆明けとな。 思い立ったら、なるべく早くやりたいので、 ネットでいろいろ調べて、自分でも何とかできそうと思い、 自分でやることに。 ブッシュ交換には油圧プレスが必要だが、 プレスは70kgとか重量がある。移動も億劫だ。 おそらく、ほとんど使うことが無いので、 ベランダのスペースを無駄に占拠するので買いたくない。 いろいろ調べると、レンタルガレージで油圧プレスを借りれるとこ発見。 よっしゃ、これで行こう。 今回変える部品はFrロアアームの ・Fr側ブッシュ(ブシュ、トランスバースリンク フロント)1130円×2 ・Rr側ブッシュ(ブシュ、トランスバースリンク リア)1360円×2 ・ボールジョイント(ボールジョイント コンプリート)2820円×2 ・上記のセルフナット 本当はこれに加えてボールジョイントのボス(三角錐のやつ)も買った方が良い。 なお、Fr側ブッシュは亀裂とかもなく、特に変える必要はない。 ボールジョイントも同じ。 弱いのはRrブッシュで、それだけ変えるのがお金も時間もかからず良いと思う。 まずは車を上げる。 タイやスロープを使ったが、これが大きな間違いだったと後で気づく。 後ろをジャッキアップして、タイヤを1本外して、 安全の為、車体下に入れ、作業開始。 ロアアームはこれ。 フロントブッシュ、リアブッシュ、サポートプレート、 ボールジョイント、スタビリンクを外すと、ロアアームが取れる。 まずはリアブッシュとサポートプレートを外す。 それぞれ100Nm超えの締結トルクなので、ちょっと力がいる。 お次にFrブッシュ。 ボルトナットなので、裏側のナットにメガネをかけて、 ボルトを回して外す。 ここも90Nmと大きなトルクなので頑張るべし。 お次はスタビリンク。 スタビリンクはナットを緩めるのだが、 ボルト側の頭にソケットやメガネをかけれない。 始めはナット側だけにソケットorメガネをかけて緩めれるのだが、 その後は空転して緩まない。 どうするかというと、 ボルトの中心に六角穴があいているので、 そこに六角を入れてメガネで緩める。 最後にボールジョイントを外す。 ボールジョイントはナックルに嵌っており、 その固定はナックルに通したボルトで行っている。 で、そのボルトをまずは取る。 お次にロアアームに締結されているナットを緩める。 このナットは緩めるが、取らない。 ロアアームを外すのにこいつが必要だからだ。 で、この状態で、ロアアームを上からプラハンとか、 当て木してハンマーで下に叩くと、ナックルからボールジョイントとロアアームが外れる。 ロアアームを外す直前にそれまでタイヤを付けていたものを外し、 代わりに馬をアクスルにかけた。 ネットで見た画像が、こうしている気がしたからだ。 でも実際は違って、この状態は極めて危険だった。 ロアアームをハンマーで外すと、車体が傾き、今にも馬が外れそうな状態になった。 一瞬、何が起きたかわからずあたふたしたが、 とにかくまずジャッキでサポートしにいく。 ようやくジャッキで支えて一安心。 ただ、部品を設計する際には想定されない方向に大きな力がかかったので、 どっか変形してないか心配だ。 まぁ、組み付けたあと、走って確かめよう。。。 このあと、ジャッキポイントに馬をかけて左側のロアアームも外して本日の作業終了。 おかげさまとロアアームの働きが分かったが、 いやはや、びびったな。。。 翌日、外したロアアームをもって、瀬戸にあるレンタルガレージへ。 ロアアームのリア側ブッシュはこんな感じで、ゴムがちょっと切れている。 ブッシュには方向性があり、スグリ(隙間)がある方向や、 スグリの中にもストッパーがある方、無い方の向きが決まっているので、 間違えないようにペイントマーカーとかで印を打っておく。 今回用意した新品ブッシュ(Fr&Rr) 先ほど記した位置関係を新品ブッシュにも記す。 さて、これが本日使う油圧プレス。 かなり年季の入ったもの。 水平はあまり出てないし、台も上下に上げにくい&固定しづらい。 これで3時間7000円は少し高い気がする。 まずはブッシュを打ち抜く。 ブッシュを打ち抜くには押し治具、受け治具が必要で、 押し治具はブッシュの外形より0.5~1mm位小さいもの、 受け治具はブッシュ外形より3~5mm位大きいものが良いかな。 今回はFr側ブッシュ用、Rr側ブッシュ用にそれぞれ購入し、 合計金額は10000円を超えた。たかがカラーがなぜこんなに高いのか。。。 Fr用 汎用ブッシュ交換治具 NO8 外径36.5mm [AS-WUB-8] 汎用ブッシュ交換治具 NO25 外径59.5mm[AS-WUB-25] Rr用 汎用ブッシュ交換治具 NO17 外径49.5mm[AS-WUB-17] 汎用ブッシュ交換治具 NO30 外径70mm [AS-WUB-30] まずはFr側。 こんな感じでプレスして、 はい。抜けました。 お次はRr側。 はい、抜けました。 それじゃ、新しいブッシュ入れますか。 向きに注意して、 おりゃおりゃと入れるが、 うぉー、斜めった!やべー! あたふたしたが、出っ張ってる側を押してやると、 ふぅー、治った。 まだちょっと傾いてる気がするが、許容範囲でしょう。 おりゃおりゃと面一まで圧入する。 まー、良しとしましょ。 右ロアアームと同じように左ロアアームのFrブッシュを打ち込むが、 やはり傾いてしまう。 注意したのにおかしいなと思ったら、 プレスの先端が斜めっていた。どおりで左右とも同じ方向に傾く訳だ。。。 お古の油圧プレスはいろいろと気にしてやらないといけないね。。。 お次はRrブッシュ。 傾いている原因が分かったので、それに対応した感じで入れてやり、 まーまー良い感じで圧入完了。ふぅー。 本来ならこれで終わりなのだが、 ボールジョイントのボスを発注してなかったため、再利用する。 ボスは黒い三角錐形状のやつでボールジョイントにくっついている。 こいつをベアリングプーラーを用いて、 こんな感じで挟み込んで、プレスで押すと、 簡単に外れる。 なお、ワッシャーも取れたが、これは新しいボールジョイントでは不要だ。 さてさて、ようやくすべてのプレス作業が終わったので帰る。 こんかい利用させてもらったレンタルガレージさんは住宅街の一軒家。 ガレージがあるってうらやましいな。。。 この日はこれにて作業終了。 夜はおいでん祭りに行った。 花火ばかりが注目されているが、 実はおいでん祭りはよさこいソーランとかと同じく、踊りが結構メインなのだ。 踊ってたみなさん、お疲れさんでした。 さて、日曜。 今日は組み付けだ。 が、家で着いてたボールジョイント、新しいボールジョイントを見比べると、 ずいぶん形状が違うことが分かった。 ボルト部の段付き状態とか、ナックルとの結合部とか。 上側の形状も違うし、ディーラーの担当、年式違いで部品検索してたし、 本当にあってるか怪しい。 だが、ナックル部の径が同じこと、 ナックルのボルト中心とナックルとの合わせ面、 ボスの上端とナックルとの合わせ面の距離が同じだったので、 おそらく良いだろう。 念のため、発注したディーラー担当に年式違いやボスとの組み合わせ適合について確認し、 合ってたのでようやく作業開始。 が、いきなりつまづく。 ロアアームを合わせてみたが、ナックルとの距離が合わない。 どうも、タイヤのアクスルに馬かけて傾いたときにドライブシャフトが外側にずれたようだ。 見ると、インボードのブーツが右は長い=伸びている。 これはジョイント内部で抜けていることを表している。 ちなみに左はこんなん。 ディスクを押して抜けたインボードをはめ込もうとするが、動かない。 今からドライブシャフトを外すなんて、工具も足りないし、時間も足りない。 途方に暮れてしまった。 しかし、あきらめず、ディスクを前後にグラグラ動かしながら押すと、 ガコンとなり、何かが変わった感触。 見ると、インボードがはまっている。 うぉおおお、やったどー! 人知れずガッツポーズしまくり。 よーし、ロアアーム組み付けるぞ。 まずはナックルのボールジョイント結合部の錆を、 紙やすりとCRCで落としていく。 綺麗になったところで、 これなら入るかもとボールジョイントを入れてみると、 すんなり過ぎる位、緩く入る。 うーん、錆、落とさんくてもボールジョイント入ったっぽいね。。。 まー、良い。とりあえず、ナックルのナットを締めてボールジョイント固定。 ボスをロアアームに入れて、 車体にはめ込む。 これでボルト類を仮止めする。 嫌ね、最終的に車重がかかった状態で既定トルクで締めないといけないらしくてね。 ここは仮止め。 ブッシュの傾いてる方向、覚えといて。 左右ともに仮止めを行ったので、 1Gをかける為、馬をアクスルにかけて、車体をおろすと、 なんとアクスルが内側に逃げて馬が倒れ、車体がバタン! 幸い、タイヤをボデー下に入れておいたのでそれで止まったが、 一歩間違えば大変なことになっていた。 で、その後も何度か同じようにトライするが、ぜんぜんうまくいかない。 はっきり言おう。 1Gをかけるとき、タイヤのアクスルを馬で支える方法はやめた方が良い。 難しいからだ。 私は何度か失敗し、終いにゃ、ジャッキポイントを間違えてジャッキアップして、 車体がバコンバコンと音を立てていた。 どっか曲がったりしてるかも。 いや、ほんと、直してんだか壊してんだか分からんくなってきた。 で、ついにタイヤアクスルに馬をかけて車重をかける方法をあきらめ、 タイヤを付けて、その下にブロックをかまして車重をかける方法にすることにした。 でも、その前に休憩。 今日は花火大会なのだ。 妹夫婦や母ちゃんも来ているので、整備ばかりはしておれん。 優&基君。 初っちゃん&むっちゃん。 花火は今年も綺麗だった。 満足。 夕飯も食べ、少しまったりした後、ラストスパートへ。 4輪の下にブロックをかまし、車重がかかった状態で、 車両下に潜り込む。 で、既定トルクでブッシュ、ボールジョイント、スタビを締めていく。 締める順番はRrブッシュ、ボールジョイント、スタビリンク、Frブッシュとした。 Rrブッシュのサポートプレートは150Nmの鬼トルクなので、ちょっときつかった。 ちなみに、Rrブッシュの傾きは無負荷と比べると、逆になっていた。 なるほど、車重がかかった状態で締めないとってのはこのためか。 作業が終わり、片づけをすると、日付が変わる様な時間だった。 せっかくなので、ちょっと走って効果を確認。 いつもの道を走るが。。。 効果が分からん! 異常な感じもしないので、ジャッキアップ間違いによるボデーへのダメージや、 アクスルに馬かけてアクスルが右に引っ張られたときのダメージも 分かる位にはないようだが、 こんなに頑張って変えたブッシュの効果が分からんのは実に寂しい。。。 まー、壊れる前に手を打てたことを喜ぶとしよう。。。 今回の件でちょっと懲りたため、サービスマニュアルを買おうと思う。 あとパーツリストも。 やっぱ素人が難しいところを整備するにはマニュアルがあった方がいい。 お次はサスの交換をどっかでやろうかな。 次はトラブルないようにがんばろ。。。 |
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