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Rrのブレンボ化には大きく分けて2つの方法がある。 純正のチューンドbySTIと同じような構成でブレンボ化するか 社外のローター&キャリパーブラケットを使ってブレンボ化するかだ。 なんでこんなことになるのかというと、純正のブレンボローターが標準ブレーキ仕様に対し、 ブレーキシュー部分の内径が大きい(インプGDBのブレーキシューの径)のだ。 でブレーキシューとかその他部品を色々と揃えないといけないのだが、 ブレーキのバックプレートだけが普通に買うことができないのだ。 バックプレートはSTI限定モデル(ブレンボキャリパー装着車)の専用部品で、 販売がスバルではなくSTIになり、STIの車検証が無いと購入させてくれない。 なんともSTIは心が狭いのである。 で、どうするかというと、純正で揃える場合はひたすらオークションで 中古のSTIバックプレートが出るのを待つのである。 それじゃ好きな時に買えないし、出るかもわからない。 で、そんな人の為に標準のブレーキシューでいけるブレーキローター&ブラケットを 販売してる社外メーカーがあるのでそれを利用するかだ。 今回、伸二郎は純正で揃える方向で行ったが、 社外で揃えた方が良かったかもと思っている。 何せ、ローターが軽量だから(純正ブレンボローターは2kg増える)。 値段的にはどちらもそれほど変わらないと思うから。。。 前置きが長くなったが、Rrを交換する。 準備したものは下記 ・ブレンボキャリパー(中古) ・メッシュホース(中古) ・ディスクローター(Dixcel FP3657012S) ・ブレーキパッド(Dixcel M325499) ・チューンドbySTIバックプレート(中古 左、右×各1) ・STRUT, BLAKE RIGHT(26718FE001 ×1) ・STRUT, BLAKE LEFT(26718FE011 ×1) ・PARKING LEVER LH(26708AJ010 ×1) ・PARKING LEVER RH(26708AF000 ×1) ・INNER SHOE リペアキット(26298PA080 ×1) ・PIN SHOE SET(26267AA011 ×4) ・Rrキャリパー固定ボルト(901120102 ×4) ・Rrキャリパー固定ボルトのワッシャ(903100168 ×4) ・ガスケットブレーキホース(114130151 ×4) ※キャリパーとブレーキホースを分解、再組付け時のみ ・ブレーキシムグリース(鳴き防止用、メーカーどこでもいい) これ以外の部品は今の車から流用する。 さあ、はじめますか。 ジャッキアップしてホイール外す。 バックプレートを外すにはハブベアリングを外す必要がある。 ハブベアリングを外すにはアクスルナット(中央のでっかいナット)を外す。 マニュアルではカシメを起こして外せと書いてあるが、カシメは大概起こせない。 カシメは起こさなくていい。緩めるトルクが上がるだけだから。 サイドブレーキを一杯に引いて、スピナーつけてカシメもろともナットを緩める。 ソケットは32。 お次はキャリパーを外す。 リアアームはキャリパー固定ボルトを締める工具の為に穴が開いている。 外したキャリパーはタイラップや針金で適当に周辺にぶら下げておく。 お次はディスクローターを外すのだが、その前にサイドブレーキを解除しないといけない。 前輪に輪留めをして車が動かないようにして サイドブレーキを解除して、ワイヤーを固定しているボルトも緩めておく。 ローターはおそらくハブに固着しているので、 ローターのネジ穴にM8ボルトを締めこんでローターを外す。 外れました。 お次はハブベアリングを外す。 ハブベアリングの横にはABS車輪速度センサーがあり、 こいつを外しておかないとセンサーを壊す可能性がある。 で、ABSセンサーは外しておく。 このボルトを緩めて手でゆさゆさするか、マイナスを間に突っ込んで起こして抜く。 ハブベアリングは裏側からボルト4本でとまっているのでボルトを外す。 ボルトを取ったらハブをドライブシャフトのスプラインから抜くのだが、 手やプラハンぐらいでは外れないのでプーラーを使って外す。 プーラーはΦ150の3ツ爪タイプを使った。もうちょっと径が小さいタイプでも行けるかも。 外れました。 ハブベアリングは錆錆だが、見た目だけの問題なので良し。 この時、ベアリングを手で回して抵抗感や引っ掛かりがあるか確認しておくこと。 伸二郎の車は左Rrに少し引っ掛かりがあった。残念。。。 ハブベアリングはそのまま使うのでほどほどにきれいにしておく。 さて、ブレーキバックプレートとインナーシューを交換するのだが、 交換する前に現状の構成をよーく見ておくこと&写真に撮っておくこと。 基本的には構成はそのままなのでこれ通りに新しいのを組めばよい。 新たに揃えた部品以外は流用するので壊さずに分解すること。 まずは①のピンを取る。マイナスドライバーで押しながら回せば取れる。 次に②にひっかけてあるバネ(リターンスプリング)を外す。 結構大変だった。コツは余りなく、力いっぱいひっかけて引っ張る。 外した部品は新しいバックプレートに移植していく。 新しいバックプレートの金属が当たる部分にはグリスを塗っておくこと。 伸二郎はシムグリスを塗った。 新しくそろえた部品。 レバー、ストラットは左右で品番がことなるので注意。 ブレーキのワイヤーはこのクリップを外してレバーから引っこ抜く。 新しいブレーキシュープライマリー側を置いて①のピンでとめる。 ピンはプライヤーで挟んで押して回してって方法で嵌める。 これは結構大変だった。 次に②のシューガイドプレート(三角のやつ)とプライマリーリターンスプリングを嵌める。 ガイドは方向があるので間違わないように。 交換前の方向通りに組むもしくはこの画像を参考に。 残りのブレーキシュー部品を外して新しいバックプレートに組付けて行くのだが、 セカンダリブレーキシューのピンが凄く嵌めにくい。 ブレーキシューが固定されてないまま不安定なピンを組み込むことになるからだ。 これはかなり苦戦した。 で考えたのがシューを固定した状態でピンを組めるようにすること。 伸二郎はタイラップでシューをぐるっと固定してやり、動かない状態にしてピンを固定した。 これはかなりイケてる方法でこの方法にしたらすんなりできた。 ぜひ試してみて。 タイラップで固定した状態で①ピンを嵌めて、 ②アジャスティングスプリング、③セカンダリリターンスプリングを嵌めて、 出来上がり。 アジャスターは一番緩い(短い)状態にしておく。 (後で調整する) シューを付けたブレーキのバックプレートをハブベアリングで挟んで、 ドライブシャフトのスプラインをハブベアリングに差し込んで、 4本のボルトでハブベアリングをRrアームに固定する。 ドライブシャフトのスプラインがハブに入り辛かったらスプラインの先っぽに ちょっとグリスを塗ってやると良い。あとは回転方向にゆさゆさしながらやるべし。 トルクは65Nm。 1ヶ所ソケットのユニバーサルジョイントが必要だったかも。 ハブベアリングがはまった。 すっかり夜。疲れた。 ABSセンサーを戻して。(トルク7.5Nm) 新しいディスクローターを嵌める。 ディスクローター比較。 少し大きくなってるのが分かるかな? 重量は2kgも重くなっている。残念。 続きは次の日にやった。 ディスクローターを嵌めたとこ。 キャリパーを取り付ける。 キャリパーの固定トルクは73Nmらしいが、 伸二郎はねじ切るのが怖くて63Nmで締めた。 純正は53Nmなので大丈夫だろう。 キャリパーを固定したらブレーキパッドを嵌める。 シムグリースを塗って、 ①キャリパーにパッドを嵌めて、 ②固定用の板バネ?を抑えながら ③固定用のシャフトをはめ込み、 ④スナップで外れないようにする。 金属同士が当たる部分にはシムグリスを塗っておいた。 次にブレーキホースを移植。 フレアナットレンチでフレアナットを緩めて、クリップを外して古いホースを外して、 新しいホースを付けてクリップ嵌めて、フレアナットを締める(15Nm)。 フレアナットのトルク締めにはクローフックレンチを使っている。 ホースを交換した後はエア抜き。 ブリーダは内側、外側2か所あるのでそれぞれエア抜きを行うこと。 ブリーダスクリューの締め付けてトルクは20Nm。 お次はパーキングブレーキの調整。 バックプレート裏のこの部分のゴムを取って、 マイナスドライバーでアジャスターを上側に回らなくなる(シュー設置状態)まで回して、 そこから3~4ノッチ位戻したところに設定する。 次にサイドブレーキレバー側の調整。 このナットを締めこみ、普段、自分が引く程度の力で5~6ノッチくらいになるように調整。 サイドの調整が終わったら思いっきりサイドを引いて、 ハブベアリングのナットをトルク締め。 トルクは190Nm。 締めたらカシメる。 なお、トルクは大体は合わせておくこと。 締めすぎるとハブベアリングを痛めるらしいので、スーパーパワーで締めないように。。。 よーやく完成しました。 お疲れさんでした。 気になる交換後の性能ですが、 ブレーキの踏み代(タッチ)は短くなった。 ヒール&トゥがぎくしゃくした(そのうち慣れるか、ブレーキ高さを調整しよう) 効きはあんまり変わらんかも。パッドを効くやつにしなかったのが原因だろう。。。 最大の目的であった見た目はすんごく良い。 見てるだけで嬉しくなる。 だから交換して良かった。 見た目は大事。 お金は全部で40万弱かかった。 嫁には怒られちゃうね。 パッド、ディスクを新品にしなければもう少し安く済むと思う。 ご参考までに。 |
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